本場USAでは品切れが続いているiPad。香港では普通に買えます。もちろんApple香港は扱っていませんから、並行輸入された無保証品が勝手に売られているだけです。携帯電話ビルとして有名な先達廣場でも、今一番の押しはiPad。まぁこれは並行輸入端末ビジネスが儲からなくなってきていることもあって、各携帯電話販売店がiPadシフトを進めているという背景もあります。
日本では「転売は悪」のようなイメージがありますが、じゃぁ商社は悪ですか?ってことになります。企業がやってはいいけど個人がいけない、というのならますます疑問ですね。企業ぐるみで「転売」、こんな書き方をしたら「悪」そのものでしょう(笑)。もちろんだれも商社に対してそんな考えは持たないでしょう。ところが「オークションで転売して一儲け」なんて書くといきなり悪人扱いされてしまうわけです。
高値で転売するのはけしからん、なんて話もありますが「高くても買いたい」という人がいるから高値で売れるわけです。お金を出せないならば買えない、資本主義では当然のこと。買占めされて買えない人が出てくるとしたら、それは買占めする側が悪いのではなく、商品を供給できないメーカーの責任です。この考えは日本では反発されるかもしれませんが、自由資本主義の香港に住んでいると、売れる製品を安定して供給できないメーカーって結局はマーケットの先読みができていなかっただけ、という考えになってしまいます。極論かもしれませんが、この考えが香港では一般的。
まぁそのあたりはさておき、iPadに限らず携帯電話は世界中で流通しています(日本と韓国を除く、という注釈がつきますが)。メーカーが各国で端末を販売しているのはもちろん、個人や携帯電話販売店が自由に輸出や輸入をして売っているわけです。ebayを見れば世界中の携帯電話が売っています。レアなものはすごい高値なのは当然。新製品だって高く転売されています。
アメリカもCDMA端末はさておき、GSM/W-CDMAなら各国に輸出され、また各国から輸入されています。先月New Yorkに行きましたが、Manhattanでは中東人系のお土産やさんで携帯電話と化粧品があちこちで売られていました。中国携帯ももちろん売られていましたよ。USAで使えないものもあるかもしれませんが、お土産として外国人が買っていくものもあるのでしょう。そしてiPadもアメリカ以外で売られていないことから、買占めされて海外で転売されているわけです。資本主義ですから、買いたい人間が買う、何の問題もありません。買う目的が転売ならば禁止とか、子供にあげるならばいい、とかそんなこと言い出したら販売時に誓約書書かせることになるでしょう。そんな馬鹿なことをやってたらやってられません。
日本でSIMロックの話が出ていますが、ロックフリーになれば通話とSMSしかできなくても海外では使えますから、iPadのように海外に輸出されていくでしょうね。当然正規販売ではないわけですが、安ければいいならそれでいいですし、逆に台湾などには日本の携帯マニアがいますから高値で転売されていくかもしれません。そうなると安易に契約解除できないようにキャリアは自己防衛していく必要があるでしょう。「転売で損するからロックフリーはできない」って意見があるようですが、それって売り方がまずいだけ。 今ですら日本の携帯電話の販売方法は抜け道だらけです。ましてや支払いを踏み倒せるだなんて、いったい日本は本当に先進国なんでしょうか?
SIMロック解除についてはこのあたりの「契約のぬるさ」「不正契約できる」という、本来ありえない、間違った状況を改善した上で議論するべきです。またキャリアとしてはやりたくないんでしょうが、できない理由ばかりあげるのではなく実現するにはどうしたらいいのか、っていう前向きな議論をするべきでしょう。例えば端末の値段が上がるっていうのなら、あげないためにはどうすればいいのかを考えるべき。コストがあがったらまず接待費削るってのが一般企業の考えだと思うのですが。
これが中国なら「来月からロックなし」と政府が決めて、それで解決。いいか悪いかはさておき、簡単です。まぁ中国は最初っからSIMロックで端末を安く売る、なんてビジネスやっていませんけどね。だから山寨機は強いんですよ。自分だけで生き残らなくてはならない、政府だキャリアだ、なんて他人に任せていられない、どうすれば利益が上がるか?それを日夜考えている連中が山寨機を作っているわけです。